日本短編映画「BAKEMONO」

脚本:木村吉貴の想い

この映画の脚本を書き続ける日々の間に、
息子の友達が亡くなりました。
まだ、幼稚園の年少さんに通う年齢の子でした。

葬儀場では、その子の生前の姿がビデオで流れていました。
無邪気で愛らしい、罪とも罰とも無縁であったろうその姿を見て、僕は、
「なぜこの子が、この年齢で、亡くならなければならなかったのだろう」
と思いました。

そんなことを思っても、意味はないのかもしれません。
死に、理由などないのかもしれません。

ならば、生にも、理由はないのかもしれません。

しかし、この映画の脚本を書いている間、
僕に、作中の主人公は問うてくるのです。

”なぜ、生きるのか”
”おまえは、本当に生きているのか”

そんな問いに対し、僕は、言葉と文字によって答えを探しました。
そうして、「BAKEMONO」の物語はつくられていきました。

「息子と遊んでくれて、ありがとう。
この物語を、君と、君がお友達でいてくれた息子と、その姉と、
そして、すべての子どもたちに、僕は、捧げたいと思います」

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